感想

2013年01月02日

「青い月 幻影詩篇」に寄せて

注文していたY.N.弘美さんの詩集「青い月 幻影詩篇」が届きました。
日本語、英語、フランス語で書かれた白いまっさらな本。小振りのサイズはしっくり手に馴染んで詩集にふさわしく、作品タイトルが入って印刷された表紙絵は作画意図とはまた違った世界観をまとって自分の描いたものと思えないほど素敵に見えます。

フランス語と英語の専門家であり翻訳もする弘美さんが、昨年早々にとても大切な存在を亡くされたのを知っている私は昨夏、詩集出版の話を聞いて少し戸惑ったのを覚えています。半年ほどの時間ではまだ悲しみとの距離がとれていないのではないかと。

詩についてなんの素養ももたない者が感想などおこがましいのですが、さらりと読んだ印象は「とても良い!」です。言葉の専門家ならではの知的普遍化を経て、距離の取れない時期だからこその言葉の生々しさがとても魅力的な詩になっています。
そして私の作品「森へ」を装丁に使っていただいた理由も少しだけ解ったような気がします。
それについてはまた後日.。


kishol3 at 02:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)