いばら姫

2016年11月26日

秋の作品展開催中です

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せっかくの紅葉の季節もばたばたと慌ただしくしていてすっかり告知が遅れてしまいましたが、東京都国立市で作品展に出品中です。

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絹本着彩日本画 喜翔×伽楽 銀游飾師
+Atelier Lefas新鋭作家展

会期:11月24日(木)〜29日(火)12:00〜18:00※最終日17:00まで
会場:国立市アートスペース88
詳細はこちら→http://ohimesamashop.ocnk.net/data/ohimesamashop/image/tokusyu/16DM.jpg

追記◆12/6(火)まで佐藤ルイ展に追加展示中です◆SHOPとiichiでの販売は12/10からとなります

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長々と気取ったタイトルになっておりますがその実態は・・
シルバーアクセサリー作家の弟「伽楽」と主催する彫金教室アトリエ ルフェの新鋭の作家さんたちの販売を兼ねた作品展に「壁面が空くから・・」という理由で、喜翔が参加するという企画です。

2016年の新作おひめさま「いばら姫」を中心に「囚われの王子」小品「アネモネ」他に美人画カレンダーの原画5点合わせて8点ほどの展示ですがこの土日、近郊の方は晩秋の国立市の散策をかねてぜひお立ち寄りくださいませ。

さて、いばら姫。
ずいぶん前から顔の下図だけできていて温めていたというか放置していたというか・・・
徐々に出来上がってきたイメージは、野茨絡まり生い茂る(中には姫を救おうと挑んだものの朽ちはてた王子たちの屍が・・怖)お城の塔のてっぺんの小部屋で棺(ひつぎ)のような黒い糸箱の中で眠る15歳のままの姫君。

お話は
長く子のなかった王と妃の元にカニのお告げで生まれた待望の姫君。
1歳の誕生日の祝いの席に金の食器が12枚しかなかったために一人だけ呼ばれなかった仙女(魔女?)がひがんで宴の終わりに放った呪いによって15歳の死を宣告されるも、12人の仙女のうち一人残っていた仙女の魔法の救済により死ぬのではなく100年眠ることに・・。
グリム童話に収録された昔話なのでいろいろつっこみどころは満載ですが、大好きなエロール・ル・カインの絵本を改めて開いてみると15年後、たったひとりお城を散策する姫が好奇心にかられのぼった塔のてっぺんの小部屋に麻糸を紡ぐ魔女がいて、糸車のくるくる回る錘(つむ)に指をさされてそこにあったベッドに倒れこんだ・・・ん?・・あ〜?やっぱりベッドが置いてあったのか〜・・・

ということで、出来上がっていた「紡いだ亜麻糸を保存する棺のような箱」のイメージを手放すかどうか散々まよったあげく、ま・いいか!ということで「糸箱の中のいばら姫」になってしまいました。

黒い糸箱の少し開いた蓋の隙間から金髪がのぞき、開けると中から遺体のように眠る15歳の姫君・・ちょうど100年めに訪れた王子の目の前でみるみるほほが桜色に色付き・・という妄想です。

いつもながら思い通りに仕上がったとはとても言い難いのですが・・。
ちなみにバレーシューズのような靴はエリザベス1世の寓意画の一枚からデザインを参考にしました。処女王と呼ばれたやや硬いイメージの彼女がフェミニンなかわいらしい靴(室内および庭履き?)を履いているのが意外で記憶に残っていたのです。

ouzi-gaku
geane
hshanafu3ss
kami3ss
dokusyo1s
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sira3ss囚われの王子
アネモネ
花ふぶき
洗い髪
読書
竜田姫
しらさぎ


kishol3 at 00:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年05月09日

雑草園化計画進行中

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カナムグラ

入園前の幼児期、いつも遊んでくれた隣のおねえさんがままごと遊びの時「さあ ご飯ができましたよ〜」と言って傍らの地面から取り上げた一叢の雑草の、露に濡れた葉のきらきらした画像が50年以上たった今も脳裏にあって、ふと現れます。

そのせいなのか毎日同じコースをウォーキングして厭きないのは、野の花、雑草、雑木好きのせいです。

毎年勢いのある植物が変わるようで、今年4月は田の畔にも農道端にもアメリカフウロとマツバウンランがそこいら中はびこっていて、今はつる植物に交代中。

葛やヘクソカズラ、ヤブガラシ、カナムグラ、ガガイモ、ヒルガオの蔓が枯れた芦やススキに絡まってぐんぐん伸びて、ヨモギや苧麻(チョマ/ラミー麻)の葉っぱが白い葉裏を見せて風にゆれています。

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マツバウンラン
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アメリカフウロ
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苧麻(ラミー麻)
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線路脇の野茨は4月末に花が開いて若いシュートがたくさん伸びて勢い盛んです。

3月末に少し早いかなと思いつつ先っぽの葉枝を何本か切って持ち帰り、ポットの土に挿して雨のあたる日蔭に1か月放置。5月の連休終わりに抜いてみると4本から根を出していたので鉢に植え替えました。

その前にはやはり線路脇でひっそり群生していたオドリコソウを1株持ち帰って庭の片隅に移植。
5月連休明けにはキツネアザミをやはり移植。

農村地帯のこのあたりは夏前には一斉に除草剤散布があり、お気に入りの花もすぐになくなってしまいます。農地整理で田んぼは碁盤の目状で広く、球磨川から引かれた農業用水が張り巡らされています。

農作業はとても効率的だけれど、子供の頃遊んだ小川はなくなり、蛍もタニシ(ピンクの卵のジャンボタニシは健在)もめだかも見当たりません。
用水路は今も拡張中でほんの少し残っていた自然の川もどんどんコンクリートで固められつつあり、半年前には蒲(ガマ)を工事前に移植しておけばよかったと後悔したところです。

さすがに蔓植物は庭中畑中覆い尽くしてしまいそうなのでがまんしていますが・・、
用水路のコンクリート溝から生えたのを先日発見した桑も挿し木して、できれば数が少なくなったススキも移植したいところ。

桜や紅葉や花菖蒲、つつじと王道の木や花の手入れに余念がない父の傍らで

少しずつ少しずつ・・若いころからの夢、雑草園化計画が進行中です。

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線路脇の野茨(こんなに大きい株は珍しくなりました)ibara2
野茨の花(4月末頃)IMG_1440
挿し木で根が出たのでポットに移植(5月6日)
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オドリコソウ
kuwa-s1用水路のコンクリート溝の土溜りから生えた桑の木(鳥が食べた実の種から生えたものか?)

おひめさまシリーズ新作は「いばら姫」。やっと顔の下図らしきものができました。
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kishol3 at 16:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)