万葉集にも「あふちの花」として登場する栴檀（せんだん）の木の花が、今さかりです。

妹が見しあふちの花は散りぬべし
わが泣く涙いまだ干なくに　（山上憶良）

毎年この季節になると電車から宇治川や木津川沿いの背の高い木に薄紫の花がたくさん咲いているのが見えるのに、
駅からは案外遠かったり、木が高すぎたりでなかなか撮影できなかったのが今年は通りがかりの公園でたくさん花をつけているのに出会いました。

今年初めて花をつけたのかも・・・。
画像はやや紫が鮮やかにでていますが、実際はもっと白っぽい赤紫です。

ちなみに
「栴檀は双葉より香し」のせんだんは香木「白檀」のことらしく、
よくあるように中国から誤って伝わったもののようです。

ゴールデンウイーク中に行った奈良飛鳥（明日香）村の散策コースで久しぶりに白いたんぽぽにであいました。故郷の九州での子供時代はほとんど白で黄色のたんぽぽを見たことがなかったのでとても懐かしいです。京都や奈良でも白花は減っているとのこと・・・。
黄花の中でも全国的に増えているのは強い西洋タンポポのようです。
下の画像はヒメシャガです。レンゲやヒメジオン・藤・山吹とたくさんの花に出会えた休日でした。